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倉本聰脚本 『北の国から ‘95 秘密』
夫婦は、子どもは、生徒は、先生は…こうでなけりゃいけない、と自分にだけではなく、他人にまで当てはめたときの他人の大迷惑と自分の息苦しさ。

曽野綾子さんの本にも

私はものの考え方は不純がいいと思う。むしろ小さなことでは不純を許す方がいいと思う。人間には、自分を疚しく思う部分が必要だ。自分は正しいことしかしてこなかった、と思うようになったら、周りのものが迷惑する。

もうこれ以上、つきつめることはやめましょう。

『北の国から‘95 秘密』

純(吉岡秀隆)と同様、コンプレックスをもったバカ正直者にはぐっときてしまいます。
五郎(田中邦衛)も言います。

純、ごみの車に乗るようになってから、お前、年中手洗うようになったな。
お前の汚れは、石鹸で落ちる。けどなあ、石鹸で落ちない汚れってもんがある。
人間長くやってらどうしてたって、そういう汚れがついてくる。
お前にだってある。
父さんなんか、汚れだらけだあ
そういう汚れはどうしたらいいんだ。


田中邦衛さんの顔がとくに「秘密」あたりから、その表情が優しくなったと思います。
勤め先での不倫について何もしゃべらない蛍(中嶋朋子)を前に、1人酒をあおりながらあとは野となれ山となれとも聞こえる愚痴がなかなかです。
純のわずかながらの成長もあるのでしょうか、以前のようなギラギラさがなくなって、田中さんの人柄が顔に滲み出てきたのでしょうか。
別れ際、五郎の「いつでも富良野に帰ってくんだぞ」の声に、1人悩んでヘトヘトになって、心を閉ざしていた蛍もボロボロになって、涙を流します。
自分が、学校を休みだし、教頭先生が会いに来てくれても頑なに自分を守り、学校長のお宅に足を運んだ日を思い出します。 

宮沢りえが出てくるときに流れる曲もいいです。
『あしたのジョー』のジョーの口笛に合い通じるものがあり、きっと癒してくれます。宮沢りえの人柄にぴったりの名曲です。
ただ、『北の国から '02遺言』で、純とは別れてしまいますが…。これは意外でした。
『北の国から ’95秘密』
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author:yuu-utsu, category:癒してくれる映画, 08:35
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